みなさんこんばんは
やながわ在宅クリニック 事務柳川です。
平成30年10月30日
やながわ在宅クリニック 理事長 柳川勇人の父
柳川 満雄が永眠いたしました。享年80歳でした。
2年半前に大腸がん、胃がん、多発肝転移で発見され
ステージ4のガン宣告をうけました。
担当医師より手術不能で
根治は困難なことを告げられると
「しゃーないな、とことんまで戦うわ」と
即座に抗がん剤治療を選択しました。
本人はがんに負けるのが嫌だと
負けるのはわかっているけど
出来るところまでやってみたいと
父は好奇心旺盛で何事にもチャレンジする人でした。
ガン宣告を受けた際も即座に事実を受け入れ
すぐに次に何をすべきかを考えられる人でした。
抗がん剤治療中も副作用は色々出ましたが
苦しい表情も見せず相変わらず気分のいい時は
畑仕事に精を出していました。
味覚が変わり、自分では食べられなくなったにもかかわらず
無農薬野菜を育て、人に喜んでもらうのが生きがいでした
晩年は歩くこともままならない状態でしたが
どうしても最後に畑を見たいと、
畑に連れて行き、椅子に座った状態で
私たちに最後の収穫の指示を
出していたのはいい思い出です。
10月上旬から、日に日に体力が衰え
介護度が増す中で、訪問看護師さん達をはじめ
在宅生活を支えてくれるチームのサポートのもと
家族が力を合わせ、看取りまで自宅で過ごすことができました。
父の最後の言葉は
「(在宅医療の)勉強はもうおしまい‼ もう十分わかったやろ。」
「みんな、ありがとうな。感謝しとる。さようなら。」
その言葉を残し安らかに眠りにつきました。
父は、家族が力を合わせて仲良くやっていくことの大切さ。
そして何より、在宅医療の本質を教えてくれました。
医療者側からの視点だけではなく
患者・家族での視点での在宅医療を
まさに身をもって教えてくれたのだと思います。
関わってくださった皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。